ノーレイティングのメリットは?(2)【自分自身の経験から解説します】
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
ノーレイティングのメリットは、人事制度を設計・運用する労力が劇的に軽減されることです。
前回は、このようにお伝えしました。
実は、ノーレイティングのさまざまな効果は、労力が削減できることから発生しますので、今回はその辺を解説したいと思います。
※前回の記事はコチラ「ノーレイティングのメリットは?【自分自身の経験から解説します】」
関連記事 一覧
ノーレイティングとは?ランクづけしない評価制度のメリット・デメリット・導入方法を解説
ノーレイティングのメリットは?【自分自身の経験から解説します】
ノーレイティングのメリットは?(2)【自分自身の経験から解説します】
ノーレイティングのメリットは?(3)【自分自身の経験から解説します】
ノーレイティングのメリット
ノーレイティングのメリットとしては、下記のことが挙げられます。
・上司と部下のコミュニケーションが増え、部下のモチベーションが高まる。
・上司に対する信頼感が高まり、処遇への納得感が高まる。
・環境変化に対応し、柔軟に目標を変更することができる。
ノーレイティングを導入する組織では、1on1などの上司と部下のコミュニケーションを促進する施策が同時に導入されます。
その結果として、部下のモチベーションが高まったり、上司への信頼感が高まったり、処遇への納得感が高まったりするわけです。
では、なぜ上司と部下のコミュニケーションを促進できるかというと、ノーレイティングでは、従来の人事制度におけるレイティング(点数づけやランクづけ)をする必要がないからです。
今までレイティングに取られていた時間や労力を、部下とのコミュニケーションに充てることができるようになります。
時間という有限な資源を、より建設的なことに使えるわけです。
これも、人事評価における点数づけやランクづけという、運用における労力が削減できる効果でもあります。
また、期中に目標を柔軟に変更できるのも、期末に目標の達成度などで点数をつける必要がないからです。
もし期末に点数をつけるという従来の人事制度であれば、人事評価に関わる項目を変更するのは、けっこう手間がかかります。
なぜなら、その人事評価の点数によって処遇(昇給や賞与)が決まりますから、他の社員さんや他部署にも関わる問題となるからです。
一方でノーレイティングでは、期末に点数をつけることがありませんから、期中に目標を変更しても何の問題もありませんし、同じ等級や役割の人がそれぞれ別の目標でもまったく問題がありません。
これも、ノーレイティングが非常にシンプルな仕組みであることの効果です。
ノーレイティングはシンプルな仕組みなので、設計も早くできますし、運用でも時間を建設的なことに使えます。
ただ、建設的なことが「楽なこと」とは限らないので、その辺は次回に解説したいと思います。
この記事のつづき「ノーレイティングのメリットは?(3)【自分自身の経験から解説します】」
◆◆ご質問やご相談は下記のページから◆◆
★お問い合わせページ → https://ikigai-lab.jp/contact/