キャリアデザインは「人生をデザイン」すること
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これからの時代は、一人ひとりが会社に依存することなく、人生を自分で切り拓くという「起業家精神」が必要になります。
私の知っている限りでも、企業に所属しながらも、起業家の意識で働いておられる方がたくさんいらっしゃいます。
そういう方々とお話していると、不平不満やグチが少なく、本当にイキイキと仕事をされておられます。
私が提唱する「逆発想の人事制度」の大きな目的は、一人ひとりに「起業家精神」を持っていただくことです。
それが「生きがい」につながると確信しているからです。
だから私は、「キャリア開発制度」を最重要だと考えています。
私が構築するキャリア開発制度は、単なる企業側からの教育訓練に関する仕組みではありません。
一人ひとりのキャリアデザインを支援する環境づくりが目的です。
自分のキャリアをデザインするということは、自分の人生についての戦略を策定することとまったく同じです。
経営戦略を策定する一般的な流れは、
1.経営理念・経営ビジョンを明確にする
2.外部環境を分析する
3.内部資源を分析する
4.事業領域を設定にする
5.強みの構築方法、資源の配分を考える
6.具体的な計画に落とし込む
この流れでキャリアデザインについて考えると、
1.ありたい姿(人生ビジョン)を明確にする
2.自分を取り巻く社内・社外の環境を分析する
3.自分の強みと弱みを分析する
4.キャリアのゴールを設定する
5.獲得していくべき知識・スキル・人脈を明確にする
6.具体的な計画に落とし込む
言葉で書くと簡単そうに思えますが、実際にキャリアをデザインするのは、かなり難しいことです。
不確定要素ばかりの未来に対して、今、意思決定するのですから、難しいのは当然です。
しかし、自分のキャリアをしっかりとデザインしなければ、理念や戦略のない企業と同じように、外部環境に振り回されます。
もちろん、デザインしたキャリアが、まったくその通りに実現することなどは、ほとんどありません。
しかし、自分のキャリア(人生)をデザインすることによって、人生に対する主体性・自律性が高まることが大切なのです。
それが、「生きがい」につながっていきます。
激動の時代だからこそ、一人ひとりが自分の生き方を真剣に考えて続けていくことが、大切なのではないでしょうか。