360度フィードバック(評価)制度が抱える最大のリスク
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
今日はお客さまの会社がある山口県の下関で、
全社員さま向けの「360度フィードバック制度」の説明会を開催しています。
■ 360度フィードバック制度とは?
360度フィードバック制度とは、上司一人が部下を評価するのではなく、
同じ職場で働く仲間同士がフィードバックを交換する制度です。
ですので、部下や後輩、同僚からもフィードバックをもらうことになります。
当然ながら、自分の上司や先輩、同僚にフィードバックを伝えることになります。
■ 360度フィードバック制度のリスク
360度フィードバック制度を導入している企業では、
誰がフィードバックをしたのかを「匿名」にしているところも多いのですが、
当社のNo Rating型人事制度では「直接伝え合う」ことを重視しています。
なぜなら、360度フィードバック制度の最大のリスクは「けなし合い」になることだからです。
愛情をもって相手の成長のために厳しいことを伝えるのと、
普段から思っている不満を相手にぶつけるのでは、まったく意味合いが違ってきます。
■ 360度フィードバック制度の目的
私は、生きがいを感じて仕事ができる組織をつくるには、
まずはお互いの素晴らしいところを認め合うことが必要だと思っています。
ですので、当社の360度フィードバック制度では、
まずはお互いの素晴らしいところや相手に感謝していることを伝え合うところから始まります。
そのような取り組みを続けていき、お互いの信頼関係が築けたうえで、
お互いの課題を伝え合う段階に移っていきます。
当然ながら、当社のNo Rating型人事制度における360度フィードバック制度では、
点数をつけたりしませんし、その結果が給与決定に使われることもありません。
純粋に、一人ひとりの成長と、チームワーク(関係の質)を高めるためだけの取り組みです。
目的が純粋だからこそ、社員さまも純粋な気持ちで取り組んでくださるのだと思います。