組織は何のためにあるのか?
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
前回の記事の続きです。
※前回の記事「創りたい組織像によって人事制度は変わる」
社員さんへの管理/統制を強化する取り組みとしては、組織階層の役割を明確にしてピラミッド型の運営を徹底したり、管理ツールによって社員さんの行動を管理するサービスがありますが、
それらの背景には、『個人は組織のためにある』という暗黙の前提があるように感じます。
多くの経営論の背景には「企業の至上命題は永続である」という考え方があると思いますが、
この命題を見直す必要があるように私は感じています。
私の感覚では、企業を永続させるためにさまざまな無理が生じ、その結果として組織で働く人が「生きがい」を失っているように思うからです。
生きがいを失っているのは、社員さんだけではなく、経営者さんも含まれます。
「自分は何のために身を削って努力しているのか」という「孤独」を感じている経営者さんも、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう状況を乗り越えるためには、組織観を変えることが必要だと考えています。
「個人は組織のためにある」という前提で組織を運営し、それを実現させるために、
「理念の浸透」
「価値観の共有」
「愛社精神」
「ロイヤルティ」
「エンゲージメント」
などのきれいな言葉を並べても、社員さんが共感できるはずがありません。
共感が得られないから、管理/統制という手法を「選択するしかない」のだと思います。
管理/統制を強化する取り組みの先には、さらなる「管理/統制の強化」しか残されていないように感じています。
組織のリーダーが本当にそういう組織を望んでいるのであれば、それはそれで良いのかと思いますが、そういう組織運営で「生きがい」が感じられるとは思えません。
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