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脳科学からモチベーションの高め方を考える

  • カテゴリ:人事関連情報

「モチベーション」はどこから生まれるのでしょうか?

それは脳科学によって、脳に存在する「淡蒼球」という部位が深く関わっていることが明らかになってきました。本記事では、淡蒼球の働きと、それを活性化させるための方法を解説することで、目標達成や日々のモチベーションアップについて考えてみたいと思います。

 

淡蒼球の働きとは?

 

「モチベーション」は、単なる気持ちの問題ではありません。脳科学では、脳の奥深くに存在する「淡蒼球」という部位が、モチベーションに深く関わっていることが判明しています。淡蒼球は、目標に向かって行動を起こす意欲や、行動を継続する持続力を司る重要な役割を担っています。つまり、淡蒼球を活性化させることができれば、目標達成への意欲や行動意欲を高め、モチベーションを継続的に維持することができるのです。

これまで、やる気を出すための様々な方法が提唱されてきましたが、脳科学的な根拠に基づいた方法は限られていました。しかし、近年では脳科学の進歩により、淡蒼球の働きを理解し、それを活性化させるための具体的な方法が明らかになってきています。

淡蒼球は、私たちの脳の基底核と呼ばれる部位に位置する、小さな神経細胞の集まりです。この淡蒼球は、まるで車のエンジンや発電所のように、行動を始めるためのエネルギーを生み出す役割を担っています。

具体的には、淡蒼球は、私たちの目標や意図を理解し、それを実現するための行動を計画し、実行する際に重要な役割を果たします。例えば、新しい言語を学習したいという目標を立てた場合、淡蒼球は、学習計画を立てたり、実際に単語を覚えたり、文法を理解したりする行動を促進する役割を担います。

淡蒼球は、目標に向かって行動を起こすための「やる気スイッチ」とも呼ばれています。このスイッチがオンになると、私たちは目標達成に向けて意欲的に行動を始め、困難に立ち向かうことができます。しかし、逆にスイッチがオフの状態だと、なかなか行動に移せず、目標達成への意欲も薄れてしまうでしょう。

淡蒼球の活性化レベルは、私たちの気分や状況、体調など様々な要因によって変化します。そのため、常にやる気に満ち溢れている状態を維持することは難しいと言えるでしょう。しかし、脳科学に基づいた具体的な方法を実践することで、淡蒼球を活性化させ、やる気を高めることは可能です。

 

脳科学でわかる!やる気を出すための具体的な方法

 

では、具体的な方法について詳しく見ていきましょう。脳科学に基づいた研究では、淡蒼球の活性化を促し、やる気を高めるための様々な方法が明らかになっています。

シンプルに言うと、淡蒼球は「体を動かす」ことで活性化することが分かっています。私も「ちょっと今日はやる気が湧いてこないなー」と思っていても、簡単な仕事をこなしているうちに、いつの間にかモチベーションが高まっていたという体験が何回もありますが、これらは淡蒼球が活性化したからです。

こういう淡蒼球のメカニズムを知っておくと、仕事におけるモチベーションもセルフマネジメントできるようになります。もう少し実際の仕事の場面でのことを想定すると、モチベーションを高める具体的な方法としては、以下のものが挙げられます。

  • すぐにできる簡単な仕事から始める:
    過度に手順や計画を意識するのではなく、まずはすぐに着手できる仕事、たとえばメールの返信や領収書の整理などの単純作業や、デスク回りの整理整頓や掃除などの環境整備から始め、「とにかく体を動かす」ことで淡蒼球が活性化し、モチベーションが徐々に高まります。
  • 適度な運動を取り入れる:
    運動は、脳への血流を促進し、神経細胞の活動を活発化させる効果があります。特に、有酸素運動は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進し、幸福感ややる気を高める効果が期待できます。
  • 目標を設定し、明確なビジョンを持つ:
    目標を明確に設定し、達成した時の具体的なイメージを持つことで、淡蒼球の活性化を促し、やる気を高めます。目標を達成する過程を想像し、ワクワク感を高めることが重要です。
  • 小さな成功体験を積み重ねる:
    大きな目標を達成しようとすると、途中で挫折してしまう可能性があります。そこで、目標を小さなステップに分解し、一つずつクリアしていくことで、達成感を味わえるようにします。小さな成功体験を積み重ねることで、やる気は持続し、大きな目標達成へ近づきます。
  • 睡眠をしっかりとる:
    睡眠不足は、集中力や判断力を低下させ、やる気を削ぐ原因になります。質の高い睡眠をしっかりとることで、脳の機能が回復し、やる気を高めることができます。
  • 食事に気を配る:
    脳の働きには、栄養が不可欠です。バランスの取れた食事を心がけ、特に、脳のエネルギー源となるブドウ糖を効率的に摂取することが重要です。
  • 新しいことに挑戦する:
    新しいことに挑戦することで、脳は活性化し、やる気を刺激されます。新しいスキルを習得したり、未知の場所に足を運んだりすることで、日常生活に刺激を与え、飽きさせない工夫が必要です。
  • 周りの人とコミュニケーションをとる:
    人間関係は、私たちのモチベーションに大きな影響を与えます。周りの人とコミュニケーションを取り、支え合い、励まし合うことで、やる気を高めることができます。

 

まとめ

 

脳科学では、目標達成や行動意欲を高める「モチベーション」の源泉として、脳の「淡蒼球」が重要な役割を担っていることが明らかになっています。淡蒼球を活性化させるには、体を動かすことが有効で、具体的な方法として、簡単な仕事から始める、適度な運動を取り入れる、目標設定、小さな成功体験を積み重ねる、睡眠、食事、新しいことに挑戦する、周りの人とコミュニケーションをとるなどが挙げられます。これらの方法を実践することで、淡蒼球の機能を向上させ、持続的なモチベーションアップを目指しましょう。

 

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