360度フィードバック制度の目的Ⅱ
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
直接のやりとりが「関係の質」を高める
生きがいラボが勧める360度フィードバック制度は、「匿名」ではなく、
社員さんが「直接」「口頭」で相互にフィードバックを行います。
匿名ではない理由は、匿名では、社員さま同士の「関係の質」が向上しないからです。
「関係の質」とは、ただ単に仲が良いということではなく、
お互いを尊重し、信頼しあっている度合いのことです。
匿名でのフィードバックは、社員さん同士の疑心暗鬼を生みだす可能性がありますし、
直接に関わることによる心の交流が促進されません。
直接にフィードバックすることで、
「遠慮が出て率直なフィードバックにならないのではないか?」
という疑問が出ると思いますが、そのデメリットはフィードバックの回数を重ねることで徐々に解決されていきます。
それよりも、まずは「関係の質」を高めるために大切なことは、
お互いのことを理解しあい、日ごろの感謝の気持ちを伝えあうことです。
そして、生きがいラボのノーレイティング型人事制度は「評価と給与が分離」していますから、
360度フィードバック制度の結果が給与に連動することはありませんし、そもそも点数をつけることもありません。
そのことによって、360度フィードバック制度が「関係の質」を高めることを促進します。
制度は目的がもっとも重要
360度フィードバック制度の目的を「給与決定のための評価」にしてしまうと、
制度の「関係の質」を高める機能が損なわれます。
360度フィードバック制度の目的は、「関係の質」を高めることに特化すべきであり、
そのためには「評価と給与の分離」が必要不可欠なのです。