ノーレイティングの仕組み
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
ノーレイティングと従来型人事制度の違い
今回から、ノーレイティングの仕組みについて
できるかぎり具体的にお伝えしていきたいと思います。
しかし、ノーレイティングといっても、
導入している企業によって細かいところに違いがありますので、
当社のフレームワークである「ノーレイティング型人事制度」の構造を
中心にご紹介したいと思います。
ノーレイティング型人事制度と従来型人事制度の
構造面における最大の違いは、
等級制度・評価制度・給与制度が「連動していない」ということです。
加えて、従来型人事制度のそれぞれの制度は、次のように変化します。
◆従来型人事制度 → 「ノーレイティング型人事制度」
1.等級制度 → 「なし」
2.評価制度 → 「360度フィードバック制度」「キャリア開発制度」「1on1制度」
3.給与制度 → 「自己申告型給与制度」
等級制度に関しては、
ノーレイティングを導入している企業でも存在するケースもありますが、
当社の「ノーレイティング型人事制度」では、
基本的には、社員さんを格づけするための等級制度はなくなります。
本来の目的に特化した評価制度
評価制度は、当然ながらノーレイティングでは、
点数をつけるということがなくなります。
はっきり言って、
人事制度が複雑になるのは点数をつけようとするからなので、
点数をつけないノーレイティングの仕組みは、
「こんなにシンプルでいいの?」と驚くほどシンプルになります。
ノーレイティングにおける評価制度は、
点数をつける仕組みではなく、社員さんの成長のために、
「うまくいっている点」「課題となっている点」を明らかにし、
それをご本人にフィードバックするため「だけ」に機能します。
評価制度は、本来の目的に特化して運用できるのです。
評価制度が持つ「情意評価」「能力評価」「成果評価」の機能は、
次の制度で担うことになります。
◆情意評価 → 360度フィードバック制度
◆能力評価 → キャリア開発制度
◆成果評価 → 1on1制度
何度も言うようですが、
「点数をつける」という行為は行いません。
もちろん、給与にも反映されません。
ひたすら成長をサポートするためだけの仕組みです。
ちょっと長くなりましたので、
それぞれの制度の詳細は、次回にします。