給与や働き方を自分で考えることに意味がある
- カテゴリ:自己申告型給与制度
自己申告型給与制度という、人事評価による点数づけやランクづけを廃止して、給与は自己申告をもとに「対話」で決める取り組みに対して、よくいただくご質問に前回から回答しています。
1.社員さんが自分の給与を決められないのではないか?
2.とんでもない給与額の申告が出てくるのではないか?
3.人件費がとんでもなく増えるのではないか?
4.管理職さんの精神的な負担が大きくなるのではないか?
5.社員さんがお金のことばかり考えるようになるのではないか?
前回に引き続き、1番目について扱います。
※前回の記事「給与を自己申告にするデメリット」
仕事だけではなく人生のことも考える
ノーレイティング型人事制度/自己申告型給与制度では、次の3つのことを申告していただきます。
① 自分の仕事内容(業務や成果)
② 自分の給与額
③ 働き方(時間や場所など)
これらの3つのことを考えていくと、自分の人生をどう生きるかというテーマに向き合うことになります。
上記の3つについて考えるときには、
「Will=やりたいこと」
「Must=やるべきこと」
「Can=できること」
を総合的に考慮して、決めることになります。
私が一番大切だと考えていることは「Will」です。
自分のやりたいことができる、ということは最高に幸せなことだと思いますが、現代社会のなかで最もおろそかになっていることでもあると感じています。
「何をすべきですか?」と問われると多くの人は何かしらの回答ができると思いますが、
「どんな仕事がしたいですか?」という問いには悩む人が多いのではないでしょうか。
しかし、「自分は何がしたいのか?」という問いに向き合うことは、人生を豊かにするうえでとても大切なことだと思います。
自分らしい人生を送るための収入や働き方を考える
自分がしたい仕事(業務)だけではなく、自分の「収入」や「仕事との関わり方(=働き方)」という、人生を考えるうえで欠かせないテーマについてもしっかりと自分で考えることは、
すぐには答えが出なかったとしても、自分らしい人生を探求するうえで大切なことです。
ノーレイティング型人事制度/自己申告型給与制度では、自分の人生をデザインするうえで大切なテーマについて、自分で考えて決めることが求められます。
それらは、なかなか答えが出ないテーマでもありますので、「誰かに決めてほしい」という感情が湧くことも理解はできますが、
大切なのは「まずは自分で考えてみる」ということだと思います。
よくいただくご質問の1番目「社員さんが自分の給与を決められないのではないか?」に対しては、
難しいテーマなので悩む社員さんも出てきますが、それでも自分で考えることに意味があると私は考えています。
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