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なぜ、人事制度の点数づけやランクづけを廃止しようと思ったのですか?

  • カテゴリ:よくあるご質問

さまざまな理由を挙げることができるのですが、大きなものとしては2つの理由があります。

 

まず1点目の理由は、点数づけやランクづけが、その労力の割に効果が薄いということです。

人事制度の運用をしたことのある人でしたらご理解いただけると思いますが、人事評価における点数づけやランクづけは大変な時間と精神的な負担が掛かります。

管理職の皆さんは、人事評価の結果によって部下のモチベーションを高めることを求められますから、より公平な、より納得性の高い評価をしようと努力します。

しかし、管理職さんが人事評価に対して投入した時間や労力に見合うほど、部下のモチベーションは高まりません。

それどころか、人事評価に対する不満を社員さんも出てきますから、人事評価による点数づけやランクづけは、評価する側と評価される側の双方にとって有益な取り組みとは言えません。

 

2点目の理由は、これは私の人間観によるものですが、「人に点数をつける」ということに対して、私が違和感を覚えていたからです。

どれだけ人事評価の項目を多くしたところで、社員さん一人ひとりの貢献をすべて反映することは不可能です。

しかし、人事評価というプロセスを通ると、社員さんに点数がつくことになります。

この人事評価の点数は、本来ならばその社員さんの人間としての価値とは何の関係もない、ただの数字なのですが、点数という比較可能なかたちで表されると、その人事評価の点数がその人の価値のように認識されてしまうのです。

私はこのことに強烈な違和感がありました。

自分が違和感のあることを続けていくことは、私の信念に反することになりますので、人事評価における点数づけを廃止することを模索し始めたのです。

 

これらのことが、生きがいラボが2010年から点数づけやランクづけを廃止した人事制度を提唱してきた理由です。

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