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人事制度の公平性には2種類ある

  • カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)

人事制度/人事評価の根本的な問題は、「誰が・どんな評価をするか」ではなく、「社員さん本人が決められない」ということだと、前回にお伝えしました。

※前回の記事「人事制度が抱える根本的な問題

 

人事評価を適切に行うことで、人事制度の公平性が高まるという考え方は、一見すると理に適っているように感じます。

 

このような、人事評価の「結果」とそれに紐づく「処遇」によって公平感をもたらさそうという考え方を、『配分的公平』と呼びます。

 

たとえば、給与や賞与の「」を見て、誰もが「この額は公平だ」と感じるような「配分」を目指すという考え方です。

 

ここで大きな問題があります。

 

それは、処遇の公平性に対する感覚が「人によって違う」ことです。

 

ある人にとって「公平だ」と感じる処遇は、違う人にとっては「公平ではない」と感じるのです。

 

つまりは、すべての人にとって「公平」だと感じる処遇は、現実的には「ありえない」のです。

 

「配分的公平」を追い求めても、それが達成されることはありませんし、もっとやっかいなのは、

 

すべての人が感じる「配分的公平」を制度に取り入れると、ごちゃごちゃで複雑怪奇な人事制度になってしまうことです。

 

では、人事制度の方向性として、何を追い求めればよいのでしょうか?

 

それは「手続き的公平」です。

 

手続き的公平の内容については、次回に書きたいと思います。

 

  

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