グローバル化が働き方に与える影響
- カテゴリ:企業経営
いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
次の5つの社会変化によって、未来の働き方がどのような影響を受けるかについて、前々回から考えています。
① 経済の停滞
② 少子高齢化と長寿化
③ テクノロジーの進歩
④ グローバル経済の進展
⑤ 環境・エネルギー問題の深刻化
今回は、4つ目の「グローバル経済の進展」について考えたいと思います。
※前回の記事「テクノロジーの進歩が働き方を変える!」
グローバル化によってダイバーシティが進む
グローバル化が進展していることは、今や言うに及ばないでしょう。
コロナ禍によって実際の人の出入りは少なくなりましたが、日本にとっては海外とのやりとりなしでは経済は成り立ちません。
グローバル化は、働き方にも大きな影響を与えます。
最も大きな変化は、人種や国籍、宗教、歴史観、商慣習などの異なる外国人と接する機会がますます増えるということです。
同じ職場の仲間に外国人が加わることもあるでしょうし、ビジネスの顧客や協力者が外国人である場合もあるでしょう。
実際にこのコロナ禍によってオンラインミーティングの機会が増えて、場所に制限されることが少なくなりました。
そのような変化に伴い、多様性を受容することが、ますます社会全体のテーマになっています。
私は、多様性を受容することは当たり前であり、ダイバーシティ(多様性)が進むことは望ましいことだと感じています。
ここでいう多様性とは、よくあるような国や性別などの分かりやすいことだけではなく、文化や価値観なども含んでおり、
多様な人間がお互いを理解し、尊重し合うことがダイバーシティ&インクルージョンです。
一方で、人間は自分自身や自分が属するグループと違う存在を攻撃し、排除する傾向も持っています。
これは人間が持つ本能の1つでしょう。
しかし、より豊かな社会を創るためには、ダイバーシティ&インクルージョンを当たり前にしなければならないと思います。
日本が直面するダイバーシティの課題
先ほども少し触れたように、未来の社会で受容すべき多様性は、グローバル化によって生じた人種や国籍、宗教、歴史観、商慣習の違いだけではありません。
日本人同士でも年齢や性別、ライフステージ、能力、価値観の違いなどがあり、それらをお互いに理解し、尊重し合いながら、働くことが求められます。
年齢という点では、これからはますます高齢者が働き続ける社会になり、会社のなかで世代間のギャップが大きくなります。
世代が違えば、価値観も違ってくるのは当然です。
しかし、お互いの違いを認めつつ、若年層は高齢者に対して敬意を払い、高齢者は若者の輝かしい未来を応援するという、相互に尊重する姿勢が大切だと思います。
性別という点で、現在はジェンダー平等などの考え方が推進されていますが、女性が結婚・出産・育児というライフイベントと仕事を両立できる環境づくりや、意欲次第で活躍の場が与えられるということは、一日も早く「当たり前」のことにしなければなりません。
そもそも、女性ということが理由で活躍の場が限定されることなど、あってはならないことです。
しかし、この課題は奥が深いと感じています。
なぜなら、企業側だけではなく、女性側にも課題があるように感じるからです。
働く女性のなかには、「結婚したら夫の扶養に入って気楽な仕事をしたい」という人がまだまだ多いように感じます。
あるいは「活躍する女性のロールモデルが社内にいない」という理由で、自分のキャリアを描き切れない女性社員さんもいらっしゃいます。
ロールモデルがいた方がキャリアが描きやすいということはありますが、ロールモデルがいなければ「自分がロールモデルになる」という意識も必要だと思います。
現在も活躍している女性ビジネスパーソンのなかには、ロールモデルがいたから活躍できたのではなく、自分で道を切り拓いていった方々も多いと思います。
女性管理職比率の目標を企業に課したところで、この意識が変わらなければ根本的には問題は解決しないと思いますし、税制も抜本的に変える必要があるでしょう。
ダイバーシティについては、言葉が一人歩きしている面もあるように感じていますので、次回も引き続き扱いたいと思います。
※この記事のつづき「ダイバーシティの進展によって変わる企業の役割とは?」
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