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ダイバーシティの進展によって変わる企業の役割とは?

  • カテゴリ:企業経営

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

次の5つの社会変化によって、未来の働き方がどのような影響を受けるかについて、前々回から考えています。

① 経済の停滞
② 少子高齢化と長寿化
③ テクノロジーの進歩
④ グローバル経済の進展
⑤ 環境・エネルギー問題の深刻化

今回は、前回から引き続いて4つ目の「グローバル経済の進展」について考えたいと思います。

 

多様性に富んだ組織を実現するためには

 

ダイバーシティ&インクルージョンということが、経営課題として挙げられるようになってから久しいですが、性別や国籍などが議論になっていることが多いように感じます。

しかし、ダイバーシティ&インクルージョンはそれだけではありません。

たとえば「能力」という点では、個人個人で得意分野・苦手分野があるのは当然のことであり、お互いの能力の違いを認め合い、それぞれの長所を発揮し、短所を補い合っていくという意識が大切になります。

この意識が強く求められるのが、障がい者雇用の場面です。

障がいを持っていれば、ご本人の努力ではどうにもならないこともあります。

だから、できないことをみんなの努力や仕組みでカバーして、できることで頑張ってもらうという意識が必要です。

働くことによって、障がいをお持ちの方々は「働く喜び」「人の役に立てる充実感」「人に必要とされる幸せ」を感じることができます。

そして、それを支える人たちは「人を支える幸せ」を手に入れます。

障がい者雇用については、労働力人口が減少するとか、法定雇用率を上がったからというような消極的な理由ではなく、人間の「心」に焦点を当てるべきだと思います。

さらにこれからは、メンタルヘルス不調やLGBTQなどの人が、自分を偽ることなく生きていける社会づくりも促進しなければならないと思います。

 

社会のなかでの企業の役割が変わる

 

違いによって誰かを排除するのではなく、違いを尊重し合う精神がなければ、あるべき社会は創れません。

社会全体としてダイバーシティ&インクルージョンが進めば、社会のなかでの企業の役割にも変化が起きると考えます。

これからの社会は、ビジョンや理念に共感し合っている人たちが、自然発生的に組織化され、時には企業という形態をとるケースが増えていくでしょう。

そのように形成された企業は、生まれたときからダイバーシティと共有の価値観が両立しています。

そういう企業が増えていくと、社員さんのモチベーションやエンゲージメントを高めるために苦労しているような、従来のパラダイムで運営されている企業は淘汰されてしまうでしょう。

社会における企業の役割が、ダイバーシティの進展によって変わっていくと感じます。

 

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