「社員の自発性に任せてよいのか」という疑問
- カテゴリ:ノーレイティング(No Rating)
前回の記事の続きです。
※前回の記事「アメとムチによる人事制度のデメリット」
人事制度の方向性には、社員さんの自発性を開放する方向性と、それとは逆に、管理/統制を強化する方向性があります。
ノーレイティングという、社員さんの点数づけやランクづけを廃止した人事制度は、前者の方向性です。
ご自分の目指している組織像に合った手法を選ぶことが最良だと思いますが、なかにはご自分の目指している組織像に「合わない」手法を選んでしまう経営者さんも見受けられます。
目指している組織像とは乖離した、管理/統制を強化する方法をとってしまう理由として、
1.理にかなっているという思い込みがある
2.即効性を期待できる
3.自発性を前提にした方法がうまくいくと思えない
という私の考えをお伝えし、これまで1番目と2番目の理由について解説しました。
今回は、3番目について私の考えを書きたいと思います。
自己申告型給与制度という、社員さんの自己申告をもとに給与を決定していく仕組みのお話をすると、
「社員にそんな好き勝手に申告させて大丈夫ですか?」
「とんでもない申告が出てきませんか?」
「組織が崩壊するんじゃないですか?」
「人件費がとんでもなく上がるんじゃないですか?」
というご質問をいただきます。
このような疑問は当然だと思いますし、実際にそうなる可能性はゼロではないかと思いますが、
ご自分のどのような価値観が、そういう疑問につながっているのかという点は、ご自分の未来を探求するうえで大切なことだと思うのです。
次回は、その点について私の考えを書きたいと思います。
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