こんにちは。生きがいラボの福留です。
ここ数年、経営の世界で「エフェクチュエーション」という考え方が注目されています。
私自身も学びながら、この考え方には自己申告型給与制度と、とても近い発想があると感じています。
今日は、エフェクチュエーションと自己申告型給与制度の共通点について、私なりの視点で整理してみたいと思います。
未来は「予測するもの」ではなく「創り出すもの」
エフェクチュエーションの中で、私が特に印象に残っているのは、「未来は予測するものではなく、創り出すものだ」という考え方です。
多くの経営や人事の仕組みは、目標を立て、計画をつくり、そこから逆算するという「予測」を前提に設計されています。
一方で、エフェクチュエーションは、不確実な未来に対して、今あるものから始め、対話しながら進んでいく姿勢を大切にしているように思います。
自己申告型給与制度も、「未来について正解を持っている人はいない」という前提に立っています。
だからこそ、社員さんと経営者さんが対話しながら、「どんな未来を創っていきたいか」を探求する。
この感覚は、とてもエフェクチュエーション的だと感じています。
Bird-in-Hand と自己申告型給与制度
エフェクチュエーションには「Bird-in-Hand(手中の鳥)」という原則があります。
これは、「今、自分が持っているものから始める」という考え方です。
自己申告型給与制度でも、社員さんの今の想い、強み、価値観を出発点にして、未来について対話をしていきます。
「未来に向けて何を生み出したいのか?」を社員さん自身が考えるところは、Bird-in-Handの発想にとても近いと感じています。
クレイジーキルトとしての人事制度
エフェクチュエーションの「クレイジーキルト」は、関わる人たちと協働しながら未来を縫い合わせていく考え方です。
自己申告型給与制度も、給与をテーマにした対話を通じて探求していく「未完の仕組み」だと思っています。
正解を出すよりも、変化し続けることを大切にする。
この点も、エフェクチュエーションと重なります。
おわりに
自己申告型給与制度とエフェクチュエーションは、根底にある世界観がとても近いと感じています。
未来は予測できない。だからこそ対話する。正解よりも探求を大切にする。
そんな考え方が、人事制度の世界にも広がっていけばいいな、と思っています。
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