部下が納得する人事評価をするのは管理職の責任なのか?
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いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
一般的に言われている「管理職の役割」について、私は違和感を持っています。
その違和感とは、下記の2つです。
1.管理職に多くを求めすぎている
2.外部からの刺激がなければ人は怠けるという人間観に基づいている
前回は、1番目の「管理職に多くを求めすぎている」ということについて、本来は管理職の役割ではないことまで抱えこんでしまっているとお伝えしました。
今回はそのことについて、人事制度の視点から私の考えを共有したいと思います。
※前回の記事「あまりに多くのことを求められている管理職」
「上司は部下のことの把握しておくべき」という常識を疑う
人事制度においては、管理職は部下が納得する人事評価をしなければならないという「常識」があります。
当たり前すぎて、この常識を疑ったことがない人も多いと思います。
部下が納得する人事評価を行うために、上司は部下の仕事ぶりをしっかり把握しておく必要があるということに派生するのですが、
たしかに適切に業務をアサインするためには、部下の仕事を把握しておく必要があるでしょう。
しかし、管理職がその責任をすべて負っているという感覚は、少し違うと思います。
一人の管理職さんには複数の部下がいる場合が多いと思いますが、そのような状況で部下一人ひとりのことを深いレベルで把握することはかなり困難です。
現代の仕事は、昔のような単純作業ではないのです。
私の考えは、自分が何をしているのかを上司に理解してもらうのは、一人ひとりの社員さんの役割だと考えています。
つまり、部下にも説明責任があるということです。
上司と部下が協力して適切な人事評価を探求する
ちなみに私は、組織のなかには役割の違いがあるだけで上下関係はないと考えていますので、「上司」「部下」という上下関係を連想させる言葉が好きではないのですが、一般的な人事制度をテーマにしていますので上司・部下という言葉を使っています。
話を戻しますと、部下の方にも説明責任があるという視点で人事評価について改めて眺めてみると、
部下が納得できる人事評価をするのは管理職の責任だという常識も崩れていきます。
もしある社員さんが、自分に対する上司の人事評価に納得ができないのであれば、上司が適切な人事評価をできるように、部下の方から自分の成果や行動についての説明をしなければなりません。
そして上司の方は、部下の説明にしっかりと耳を傾け、自分の評価に誤りがないかを素直に振り返って、必要があれば評価に修正を加えなければなりません。
つまり、上司と部下が協力して適切な人事評価を探求することで、その結果としてお互いの納得度が高まるのです。
※この記事のつづき「部下をやる気にさせるのは上司の役割か?」
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