ティール組織のような自律分散型の組織運営は、社員さんだけではなく、経営者さんの生きがいにもつながると私は考えています。

現代の経営者さんは、聖人君子でありつつ、優れたマネジャーやイノベーター、カウンセラーの役割など、一人の人間には酷なほどの責任を求められているように思います。

特に、オーナー経営者さんは、ご自身が借入金の保証人になっていたり、経済的にも過酷なほどの責任を負っています。

社会のなかにはたくさんの「リスク」があるわけですが、組織内を「リスクのない状態」にしようとすると、誰かが一手にそのリスクを負わなければならないわけです。

現代社会では、それを会社、もっと言うなら経営者さんが負っています。

一人の人間に過酷なまでの責任を負わせて成立している構造は、望ましいものではないと私は思っています。

社会のなかにあるリスクをみんなで協力して背負っていくことが、より多くの人の生きがいにつながると思っています。

そのことで、経営者さんは「自分は完璧でなければならない」という呪縛から解放されますし、社員さんも経営者さんと人間同士の関わりができるようになります。

自律分散型組織にしたとしても、社員さんが借入金の保証人になるわけでもないので、完全に経営者さんの過度な負担がなくなるわけではないですが、みんなで協力してリスクに立ち向かうという組織運営に近づいていくと思っています。

そのことは社員さんの人生にとっても有意義なことです。

なぜなら、社会のなかで自分らしく生きていく「強さ」が身につくからです。

ティール組織のような自律分散型の組織運営は、一人ひとりがしっかりと会社のことや自分のことを考えて、自分で意思決定する必要がありますが、そのことが社員さんの人生の可能性を拓いていくと思っています。

関連記事

ティール組織とは？特徴・メリット・デメリット・事例をわかりやすく解説

◆◆ご質問やご相談は下記のページから◆◆
★お問い合わせページ　→　https://ikigai-lab.jp/contact/