自分に合う仕事の3つの条件
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今回は、「天職」についてです。
人事に携わっている関係で、
新入社員さんや就活中の学生さんと話をする機会もあるのですが、
「どうやったら自分に合った仕事を見つけられるのか?」
というご質問をいただきます。
■「天職」とはどんな仕事か?
私は、このご質問をいただいた時に、
「天職」
について、お話をすることがあります。
私なりに「天職」を定義すると、
1.自分の人生を懸ける価値があると感じられる
2.社会から必要とされている
3.他者よりも卓越した能力が備わっている
という、3つの条件がそろった仕事のことです。
天職に巡り合えば、その人の職業人生は最高に幸せになるでしょう。
■「天職」は創るもの
新入社員さんや学生さんの興味は、天職の「見つけ方」ですが、
私は天職とは「見つける」ではなく「創る」ものだと思っています。
そう考える理由には、2つあります。
1つは、「1万時間の法則」です。
能力開発の世界でよく言われることですが、
何かの分野で熟達レベルに至るには「1万時間」の訓練が必要だという経験則です。
1万時間は1日8時間・週休2日で計算すると約5年になるので、
5年ぐらいは必死に働かなければ、モノにならないということです。
人は、他者から必要とされるときに、自分の存在意義を感じます。
そのためには、他者に貢献できる能力を持っていなければなりません。
能力の獲得には訓練が必要なので、
仕事における自分の存在意義を感じるためには、時間がかかります。
また、仕事というのは、真剣に打ち込めば打ち込むほど、
奥の深さがだんだんと分かってきて、おもしろくなるものです。
「仕事がおもしろくない」という人もいらっしゃいますが、
仕事がおもしろくなるまで本気で打ち込んでいないという人も、なかには見受けられます。
「おもしろくないから本気になれない」ではなく、
「本気でやらないからおもしろくない」という方が真実だと思います。
この点から、天職は「見つける」よりも「創る」という感覚の方が近いと思います。
少し長くなりましたので、2つ目の理由は次回にいたします。