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給与制度構築の方針Ⅱ

  • カテゴリ:自己申告型給与制度

今回も引き続き、『給与制度』についての私の考えを発信していきたいと思います。

 

一つ前置きをしておくと、自分の考えを文章にすると、長年考え続けてきたことだけに、どうしても断定的な表現になってしまうのですが、私は自分の考えを絶対だとは思っていません。

あくまでも現時点での私の考えですから、5年後・10年後には考えがまったく変わっているかもしれません。

また、社風などの企業固有の事情によっても、私の考えが合う企業もあれば、合わない企業もあると思います。

今回のテーマである給与制度については、人間の「生きがい」を追求するときのごく一部分に過ぎませんから、たくさんの方々と考え方を交換できればと思っています。

前回は、給与制度を構築する基本方針として、『不満の解消を目指さない』という基本方針をお伝えしましたので、今回は2つ目の基本方針を扱います。

※前回のブログはコチラ「給与制度構築の方針Ⅰ

 

給与制度構築の2つ目の方針は、

 

『モチベーションの向上を目指さない』

 

です。

 

人事制度を構築する目的として、まず挙げられるのが「社員さまのモチベーション向上」ですが、それを給与制度で担うのは不可能です。

なぜ不可能なのかは、前回まででお伝えしたことが理由なのですが、モチベーションの向上は、人事制度の他の制度で目指すべきであって、給与制度でモチベーションを高めようとすると、結局は金銭的報酬で「釣る」ような構造になってしまいます。

金銭的報酬で釣る構造が、どのような悪影響をもたらすのかは、このブログでも何回も扱ってきましたので割愛しますが、給与制度で「モチベーション向上」を意図すべきではないのです。

 

モチベーション向上は、360度フィードバック制度や目標管理制度、キャリア開発制度などの他の制度で担っていき、かつ、それらの制度は給与制度とは分離させておくべきです。

そうしなければ、人事制度全体が死んでしまいます。

 

不満の解消やモチベーションの向上を目指さないとすると、給与制度を構築するときに、何を狙っていけばよいのかについては、次回の3つ目の基本方針で述べさせていただきます。

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