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社員さんに自律の機会を提供する

  • カテゴリ:企業経営

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

企業は社員さんに、次の3つを提供することを約束しよう、とお伝えしてきました。

1.社会に貢献する機会
2.成長(挑戦)の機会
3.自律の機会

今回は3番目の自律の機会について書きたいと思います。

 

自律の機会を提供する

 

自律の機会について、これから私の考えを述べていきますが、私は「自律」を次のように定義しています。

『自分で考えて意思決定し、その結果に全責任を負うこと』

責任という言葉は、その時々によっていろいろなイメージがつく言葉で、「ノルマ」のように解釈されたり、引責辞任に代表されるように「押し付けられるもの」というマイナスのイメージをこともあります。

私がここで使っている「責任」は、もっと積極的な意識のあり様を指し、『絶対に成し遂げようという意志』というイメージです。

責任を負うためには、「自分で考えて意思決定する」ことが必要不可欠ですから、自律の機会とは「責任を負う機会」と言い換えてもよいかもしれません。

責任を負うことを避ける人もいますが、それは責任を負うことが苦しいときもあるからだと思います。

しかし、自分で決めたことを成し遂げたときには、何物にも代えがたい充実感や達成感を味わうことができ、人間的にもスキルの面でも成長することができます。

そのような体験を数多く味わっていくことで、職業人生が生きがいにあふれたものになっていくのだと、私は考えています。

企業は社員さんに対して、自分で考えて意思決定する機会をもっと大胆に創っていくべきです。

つまり「信じて任せる」ということです。

人間は、自分で意思決定したときに、最大の力を発揮します。

だから、任せる必要があるのです。

自分で意思決定するからこそ、その結果に対して責任を負うことができるようになります。

どんな結果になろうとも、自分の責任として受け入れることによって、人は成長します。

しかし、現在の多くの企業の意思決定プロセスは、社員さんが「自分で決めた」という実感を持ちづらい構造になっています。

 

社員さんが「仕事」と「キャリア」を自分で決める

 

次に大切となるのは「何を任せていくか」ですが、「仕事」と「キャリア」の2つの面があります。

仕事面では、次の5つについて、自分で考えて意思決定する機会を提供します。

① 目標  : 何をするのか?
② 手法  : どのようにするのか?
③ 時間  : いつするのか? いつまでにするのか?
④ チーム : 誰とするのか?
⑤ 予算  : いくらでするのか?

ただし、まったく自由というわけにはいかないのも事実です。

予算などを無尽蔵に使われては、企業が崩壊しかねません。

ここで、ありきたりな方法としては「ルールを細かく定める」ということになるのですが、過剰なルールによる制限は社員さんの自律性を阻害します。

では、どうしたらいいのかということですが、ここで「助言プロセス」という自律分散型の組織運営をするためのキーワードが登場するのですが、助言プロセスについて述べていくと長くなるので、いずれしっかりと書きたいと思います。

大切なのは、社員さんが自分で意思決定できる機会を増やしていくということです。

キャリアに関する自律の機会については、次回に書きたいと思います。

 

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