あまりに多くのことを求められている管理職
- カテゴリ:企業経営
いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
前回は、一般的に言われている「管理職の役割」について、私は2つの違和感を持っていることをお伝えしました。
2つの違和感とは、
1.管理職に多くを求めすぎている
2.外部からの刺激がなければ人は怠けるという人間観に基づいている
今回は、1番目の「管理職に多くを求めすぎている」ということについて、私の考えを述べたいと思います。
※前回の記事「管理職がいないことで発生する問題」
管理職の負担が大きくなりすぎている
前回もご紹介しましたが、ChatGPTに「管理職がいないことで発生する問題は?」と尋ねると、要約すると下記の5項目の回答がありました。
1.業務の調整が不十分になる
2.コミュニケーションの不足
3.チームメンバーの指導不足
4.決定が遅れる
5.チームモラルの低下
この5項目については、一般的に考えられている管理職の役割として、納得性の高いものだと思います。
よくよく見返してみると、これら全てをできる人というのは、かなり限定されるように思います。
部署内や部署間の業務の調整を行い、チームメンバーとのコミュニケーションを密にとりながら指導も行い、部署の責任者としての意思決定も行い、メンバーのモチベーションも高める...
本当に一人の管理職さんで、これだけのことができるのかと思ってしまいます。
これらの5項目に加えて、一般的な人事制度を採用している会社では、部下の人事評価を行うという仕事も加わります。
これだけの仕事を抱えながら、部下が納得するような人事評価を行うために、部下の細かいことまで把握することが可能なのでしょうか?
ましてや多くの管理職さんは、ご自分のプレイヤーとしての業務も持っていますので、あまりにも負担が大き過ぎるように思います。
なぜ、管理職の役割がこれほどまでに大きくなるのでしょうか?
部下本人の課題まで管理職が抱え込んでしまった
私の意見を結論から言いますと、本来は管理職の仕事ではないことまで、管理職の役割だと認識されていることが原因だと思います。
たとえば、部下のモチベーションを高めることは、一般的には管理職の責任だと思われていますが、自分のやる気を高めることはご本人の課題でもあると、私は考えます。
つまり、組織に起こることは何でもかんでも管理職が解決すべきだという考え方を見直した方がいい、と私は思っています。
この点については、人事制度にまつわる一般的な常識を例にとりながら、次回に述べたいと思います。
※この記事のつづき「部下が納得する人事評価をするのは管理職の責任なのか?」
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