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人事評価はいらないのか?

  • カテゴリ:人材育成について

人事制度の運用サポートをさせていただくときに、
管理職の皆さまに部下評価についての研修を行うことがあります。

そのときにいつも感じるのが、「人が人を評価することの難しさ」です。

 

上司といえども一人の人間です。

人の好き嫌いもあれば、仕事のなかで得意分野・苦手な分野もあります。

そもそも、「主観ではなく完全に客観的な評価をしろ!」と言う方が無理な話だと思います。

 

では、評価などしなくて良いのかというと、それは違います。

人事評価は必要です。

大切なのは、「何のために評価するのか?」です。

 

もし、人事評価を「査定」、つまり給与を決めるためだけに行うのであれば、やらない方がマシです。

上司もつらいだけですし、社員さまの不満を生み、モチベーションが下がります。

誰しも、自分の価値を査定されることを好む人はいませんし、ましてや、それによってモチベーションが上がることはありません。

 

私が、評価制度と給与制度を連動させないように提唱するのは、このような人間の心理があるからです。

評価結果が給与と連動すると、評価結果を素直に反省しなくなり、これからの成長の糧にしようという意識が働かなくなるのです。

 

では、何のために評価をするのか?目的は2つです。

 

1つは、部下の成長のためです。

部下の「現状」と、上司(会社)からの「期待レベル」との「ギャップ(成長課題)」を示すことで成長を促すのです。

上司が愛情を持って、部下の成長のために評価すれば、それがたとえ主観的であろうとも、部下は素直に受け入れるのです。

 

もう1つは、上司自身の成長のためです。

人を評価するということは、前述した通り、とても難しいことです。

しかし、好き嫌いや得手不得手、「嫌われたくない」という感情を乗り越え、部下の成長を願い、愛情を持って評価するという行為によって、上司自身が人間的に成長できます。

 

最近は、No Rating(ノーレイティング)の流行によって、「人事評価はいらない」という主張も見受けられますが、

実際には、No Ratingを行っている米国企業も、点数づけや評価結果の調整を行っていないだけで、成長を促進するために上司からの部下評価は行われています。

なぜなら、人間が成長するためのは、他者からのフィードバックが必要不可欠だからです。

ごく一部分をデフォルメしたような情報には、流されないようにしたいものです。

 

話を戻しますと、多くの会社では人事評価を間違った目的で行なっているので、人事評価面談が退屈な時間になってしまっています。

人事評価は、上司自身と部下の成長のため「だけ」に行うべきです。

そして、何度も言うようですが、成長のためだけに人事評価を行うには、「評価と給与を分離」する必要があるのです。

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